いやされた出来事

  衣替えも終わり、夏服に麦わら帽子姿になった子ども達は、見た目にもさわやかで、以前は着脱や帰りの準備が一人では難しかった年少も、「ぼく、ひとりでできる!」 「私が手伝ってあげる!」 と気持ちも新たに毎日、頑張っています。

 先日あった、あるかわいいエピソードをご紹介したいと思います。ある日、Aちゃん(年少女児)が、 “いちごの形の切り紙” をしていました。はさみを使って上手に切ることができたAちゃんが 「先生、これあげる!」 と私のところに持ってきてくれました。 「ありがとう、先生がもらっていいの?」 と尋ねると、 「あっ、ちょっと待って!」 と言い、 “いちごの葉” の部分をはさみでちょきんと切ってしまいました。 「なんで切ったの?」 ときくと、「だって葉っぱは食べられないから! はい、どうぞ」 と “いちごの実” の部分をプレゼントしてくれました。

 本当に小さなささいな出来事ですが、子どもの素直な心に私の心もとても暖かくなった瞬間でした。そのAちゃんからもらった “いちごの実” は私の大切な宝物になりました。